2013年09月27日

初めての思い出

もうかなり昔の話になりますが、初めてNGOの支援現場に行った時の事です。
ネパールのインド国境にある眼科病院を拠点に、病院の医療チームが、
村にあるヘルスポストを定期的に訪れて、診療を行っていました。
雨季の終わり頃、湿気が多い、夏の暑い時期に、
その巡回診療に同行させてもらったのですが、
休憩時間に、ヘルスポストの若いスタッフの一人が、私に声をかけてくれました。

スタッフ:「日本のどこにいるの?」
私   :「東京です」
スタッフ:「東京ってどういうところ?」
私   :「どこもビルばかりで、人や車の数も、ものすごく多いです」
スタッフ:「あなたが働いている場所はどんな感じ?机があるの?」
私   :「ビルの中には机がいっぱい並んでいます。
      エアコンがあるので、いつも気温は一定に保たれています。
      夜になっても、道路にはネオンがたくさんあるので、
      暗くなることはなく、とっても明るいんですよ」
スタッフ:「へぇ〜、まるでカトマンズみたいな所だね」

当時のカトマンズは、車が走るような大通りを、牛が歩いているような状態。
勿論、夜になると真っ暗(と私には感じました)。
女性の服装もサリーばかりで、
今のようなパンツ姿など一人も見かけませんでした。

一瞬「え?」と、目からうろこが落ちたような気がしました。
車の台数や、舗装した道路の数、ビルの高さだけを見て、違うと思っていたけど、
見方を変えると、確かに同じだなぁ、と。

そして、前に先輩が言っていた言葉を思い出しました。

「海外で支援をする時には、最初から何かをしようなんて思っちゃ駄目。
まず、その土地に生まれ、暮らしている人達の環境、生活を良く知ること。
その地域の事は、そこに暮らす人達が一番良く知っているのだから、
その人達から学ぶ姿勢が何より大切。
そして、その人たちに何かを伝えようと思うのなら、
その人達の言葉で話さないと、何も伝わらないよ。
自分の事を考えてみればわかるけど、人は皆、何かを考える時、
まず、これまで生きてきた経験の中から判断するでしょう?」

当時、そこの村に暮らす人達にとって、カトマンズは夢の大都会で、
経済的にも、一生に一度行けるかどうかという感じでした。
私は、「国により多少の違いはあっても、東京もカトマンズも、
遠く離れた場所から見た感覚は、確かに同じだよな〜」と妙に納得し、
先輩の言った言葉の意味が、何となく肌でわかったような気がして、
ちょっと嬉しくなりました。

私が「そうですね。カトマンズに似ているかもしれませんね」と答えると、
その若いスタッフはとっても嬉しそうな顔をして、
それからしばらく、私との話に付き合ってくれました。

そこに10日程滞在した後、カトマンズに戻ってきたのですが、
「うん、やっぱり東京に似ているかも」と、とっても納得してしまいました。
そして、うまくは説明できないのですが、
ネパールという国に、少しだけ近づけたような、そんな気がしました。(中)
02:03 | Comment(0) | - | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月20日

ベトナム、保護者と障がい児との会合で

エファはベトナムのハイフォン市で障がい児支援を行なっています。

ハイフォン市の都市部は最近発展してきているベトナム第三の都市ですが、一歩郊外の農村部に足を踏み出すと、まだ多くの人は経済的に苦しい生活をしています。

ハイフォン市では70%くらいの人が農村部に住んでいると思われますが、農村部の一般的な家庭は、水道からお湯は出ず水は雨水で、ガスは高いので炭火で料理をし、テレビはありますが冷暖房機や洗濯機はありません。冷蔵庫がない家庭も少なくありません。

このように経済的に貧しく社会福祉制度も整っていない中で、農村部の障がい児を持つ家庭は大変な苦労をされています。

エファは農村部の障がい児支援にも取り組み始めましたが、これまで幾つかの村で保護者と障がい児に集まってもらい、直面している問題や支援の可能性などについて話し合う機会がありました。

会合には、保護者と障がい児を合わせて大体20人〜30人が集まります。会合の中でいつも申し訳ないと思ってしまうのが、大抵泣く人が数名出てくることです。泣いてしまうのは保護者か思春期の身体障がい児です。 

保護者は、自分の子どもの症状とどれだけ苦労しているかを発言している時に、言葉に詰まって思わず泣いてしまう人がいます。思春期の身体障がい児は、自分の保護者が自分の症状について発言している時に、目を潤わせて泣いてしまいます。 

ハイフォン市よりも貧しい国や地域はまだまだあります。しかし、支援対象としている人達に集まってもらう会合で、貧しいからと言って泣き出す人が出るケースはそんなにないでしょう。

ここにハイフォン市の障がい児とその家庭が抱える問題の深刻さが見て取れます。

会合で泣かせてしまった保護者や障がい児の涙を無駄にしないためにも、きちんと彼らに確実に届く支援を行なっていきたいと思います。(崎) 

 障がい児会合.jpg

16:06 | Comment(0) | - | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月13日

最近の私の注目ご紹介

3つの味の食べられるエコスプーン
…と聞いて、みなさんはどんなものを思い浮かべるだろうか。

(「エコスプーン」をうっかり「エビスコーン」と読んだそこのあなた、
 自分で打ち込んで読み間違えた私よりはマシなのでご安心を)
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10:56 | Comment(0) | - | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月07日

脇役の重要性

最近テレビ番組を見ることは、ほとんどありません。代わりに、アメリカのテレビドラマのDVDを見ています。特に気に入ったものは、「CHUCK/チャック」と「BONES/骨は語る」です。

他のシリーズと比較して、主役も重要ですが、脇役によって「おもしろさ」に差がついています。

「CHUCK」で主役のチャックが働く家電量販店の店員や、「BONES」で主役の法人類学者が勤務する研究所の同僚たちが、シリーズの人気を支えていると思います。

エファジャパンは、事業地において「主役」を演じることはありません。

主役は現場の人々であり、彼らの主体性を尊重しながら、「脇役」に徹して活動することを心掛けています。

エファを支援してくださる方々が、このような事業を「おもしろい」と感じていただければ幸いです。(大)
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