2015年03月27日

カンボジアの「タクシー」のこと

3月に入りカンボジアはますます暑くなってきました。
カンボジアのお正月が4月に設定されているのは仏様のお誕生日のお祝いと共に、暑すぎて仕事ができないなんて理由もあるのかも知れません。
お正月期間はカレンダー上では3日間ですが、寺小屋も含めた学校などは2週間のお休みに入ります。
人々の多くは1週間位の休暇をプラスして3週間程度休むので、4月は社会があまり効率よく機能しません。

先日、週末を利用して、涼しいエアコンの風を求めて200km以上離れたシェムリアプまで行って来ました。
SCADPのスタッフによるとバスが走っているということだったので、前日にバスのチケットを買いに売り場に行くと、シェムリアプ行きのバスは廃止されたとのことでした。
仕方ないので「タクシー」でシェムリアプに向かうことにしました。

カンボジアで「タクシー」というと基本的には乗り合いになります。
当日はタクシー乗り場でシェムリアプ行きの「タクシー」を探すと簡単に見つけることができたのですが、カンボジアの「タクシー」はお客さんが集まらないと走り出しません。
結局、1時間半ほど待つことにはなりましたが無事にシェムリアプに辿り着けました。

問題は復路で起こりました。
スロアエム行き「タクシー」乗り場に着くと自分が最初の乗客のようでしたので、出発までまた長期戦になりそうだと覚悟しました。
ところが30分程で運転手に呼ばれ「タクシー」に乗り込むことになりました。
その「タクシー」に乗り出発を待っていると、後から乗客がどんどん乗り込んできました。
タクシーは5人乗りの普通の乗用車でしたが、最終的には大人7名に子ども3名の乗客に加え運転手の計11名が1台の車に乗って出発しました。
後部座席には大人4名と子ども3名、助手席には大人2名、この程度は過去にも経験があったので許容範囲ではあったのですが、運転席にまで大人2名が座ったことは想像の範疇を超えていました。
運転手は半身の格好で車を上手にコントロールしてはいましたが、ひやひや連続の3時間でした。

乗車時間が長い分、その辺のジェットコースターよりずっとスリルが味わえるのがカンボジアの「タクシー」です。(島村)
18:29 | Comment(0) | - | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月22日

映画『アラヤシキの住人たち』

先週に引き続き映画の紹介です。

誰もが固有に持つそれぞれの能力を尊重しあい、ひとつ屋根の下で暮らしている長野県小谷村にある共働学舎。そこで生活している人々のドキュメンタリー映画です。

監督は、チェルノブイリ原発事故で汚染された小さな村で暮らす人々を撮った『ナージャの村』の本橋成一氏。

5月1日から東京のポレポレ東中野にてロードショー。その後、長野、新潟など各地で公開予定です。(大)

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2015年03月13日

3.11に向き合う映画作品

2011年3月の東日本大震災とそれに続く東京電力福島第一原子力発電所の事故から丸4年が経ちました。

あれから4年。

犠牲となられた多くの方々の存在を忘れないために。
そして、今なお続く困難の中にある被災地と人びとのことを忘れないために。

3.11後を生きる私たちに何が出来るのか。そしてこれからの暮らし方や社会はどうあるべきか。
そんなことを考えるきっかけになる映画(現在上映中)を見つけましたので、いくつかご紹介します。

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10:49 | Comment(0) | - | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月07日

ベトナムの更正保護施設を訪問して

エファジャパンはハイフォン市児童ソーシャルワークセンターと協力して、困難な状況に置かれている子ども達をサポートするため幾つかの支援活動を行なっています。

その内の一つとして、軽犯罪を犯した子ども達が収容されている更正保護施設で、ハイフォン市の子ども達が施設を出た後も、親や親戚の家に戻って暮らしたり、社会の一員として地域で暮らしていけるよう、カウンセリングを行なっています。

このような施設はベトナム全土に5つあり、軽犯罪を犯したハイフォン市の子ども達は、ハイフォン市から約100km離れたニンビン省の施設で生活しながら社会復帰をめざしています。

外国人がこのような施設を訪問することは特別な事情がない限り認められないのですが、エファジャパンがカウンセリングの活動を支援しているということで、先月、児童ソーシャルワークセンターの職員と一緒にこの施設を訪問することが許可され(写真撮影はできませんが、綺麗で立派な建物にはびっくりしました)、ハイフォン市で軽犯罪を犯した12人の子ども達にカウンセリングを行ないました。

実際に話してみると、皆素直で軽犯罪を犯した子ども達にはとても思えませんでした。  

特にその中でもタイン君(仮名17歳)のことが気になりました。タイン君の父親は蒸発し、母親は死別、14歳の妹が叔母の家で暮らしているそうですが、妹は学校に通っておらず、タイン君自身も妹と叔母とは絶縁状態になっているということです。

身寄りのいないタイン君は生計を立てるため、ハイフォン市で麻薬を売っていたところを保護され現在の施設に入れられました。この施設は入所2年間で出ていかなければならず、今年の5月にはタイン君は出ていかなければならないのですが、出て行った後に帰る場所がありません。

世話役の警察官も、「この子はよく勉強し、生活態度も良い子なのに、帰るところがありません」と困った表情で説明してくれました。

もうすぐこの施設を出て、親元に帰ることのできる他の子どもは、「日本の冬はベトナムより寒いですか?」、「日本で有名な食べ物と言えばキムチですよね?(いいえ、キムチは韓国です(笑))」、「僕は、あと2カ月でここを出ます。日本でも働いてみたいなあ」などと嬉しそうに話しかけてくれますが、タイン君の表情は冴えません。

麻薬の売買は許されることではありませんが、タイン君の置かれていた環境を考えると、一概にタイン君を責めるのは酷すぎます。また、退所後も帰るところのない子ども達は、また何らかの軽犯罪を再び犯してしまう可能性もあります。

ハイフォン市には工業団地が幾つかでき、多くの日本企業が進出し経済が順調に発展している一方で、社会福祉制度面の整備の遅れが顕著になってきています。

経済発展の裏で、その恩恵から取り残されている庶民は少なくなく、タイン君のような子どもをサポートできるような体制作りが急務です。(崎)
23:42 | Comment(0) | - | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする