2018年05月04日

ベトナム・ホアビン村障がい児クラブでのピアカウンセリング

エファジャパンは、ベトナム・ハイフォン市の支援先の障がい児クラブで、昨年から保護者を対象にピアカウンセリングを行なっています。

今回は、ホアビン村障がい児クラブでピアカウンセリングを行ないました。ホアビン村障がい児クラブでピアカウンセリングを実施するのはこれで2回目。

ピアカウンセリングは欧米や日本では割かし普及していますが、ベトナムでの実施例は民間の障がい者団体「独立生活クラブ」が幾つかの都市部で実施しているのみ。

エファジャパンの現地協力機関であるハイフォン市ソーシャルワークセンターにもピアカウンセリングは何かを中々理解してもらえず、実施予定のプログラムを送っても「目的が分からない。懸念している」というようなメールが返ってきて、ピアカウンセリングの目指すところや意義を長々と書いて送り返していました。

…と、言っても自分自身、上手くいくとの自信はなく、今回上手くいかなかったら、最悪今後はもう実施しないことも考えていました。

実施に当たっては、前回と同じくハイフォン市の独立生活クラブで自身が障がいを抱えている方にファシリテーターとなってもらいました。自信がないゆえに、事前の打合せは入念にして…

前回、ホアビン村障がい児クラブでピアカウンセリングを行なった時は、話のテーマが抽象的過ぎたのと会議室での実施となり適切でなかったため、今回は「子どもといて幸せと感じた瞬間」をテーマに設定し、ピアカウンセリング用の部屋を確保してもらいました。

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保護者間での会話は予想以上に盛り上がり、こちらが半ば強制的にストップさせなければ、会話は止まらない状況でした。途中で、10分間の休憩時間を挟むことを予定していたのですが、結局休憩なしで90分間皆で話し続けました。

保護者ら子どもたちといて幸せを感じる瞬間として、「外部の世界のことを認識してどこかに出かけたいと言い出した時」、「子どもは、よく学習できるわけでないけど、何か一つの事柄について学習できた時」、「ゲーム遊びやテレビ番組を理解した時」などが保護者からは挙げられました。

保護者たちは、自分の胸の中に溜めていた感情を共有することができたようで、「また、是非来てピアカウンセリングを実施して欲しい。」という声が多く聞かれました。

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それに対し、ファシリテーターを務めたホアさんが答えていたのは、「ピアカウンセリングは私たちが居なくても実施できます。私たちがすることは、皆さんをガイドすることだけです」。


そう、私たちがめざしているのは、保護者の皆さんをガイドし、自分で子どもの障がいに向き合い改善していく力を身に付けれるよう(エンパワメント)にしていくこと。

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保護者の子どもたちは隣の部屋で手洗いの仕方を教わりました

目に見える物質的な支援でもなく、一朝一夕で達成できるものではありませんが、やってみる価値はあると思っています。

当初はピアカウンセリングの実施に懐疑的だったハイフォン市ソーシャルワークセンターも、帰りの車中では、「今後は他の活動にもピアカウンセリグを取り入れていきたい」とセンター長が言い、他の職員は「ピアカウンセリングを実施するための研修を受けたい」と言ってくれました。

まだまだ始まったばかりですが、少しは展望が開けたかなと思えた今回のピアカウンセリングでした。

(崎) 
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