2018年08月14日

カンボジア、寺子屋教室で勉強する子どもたち

エファジャパンは、カンボジアでの協働パートナーである現地NGOのSCADPと協力し、タイ国境地帯のプレアビヒア県で小学校がない村の子どもたちのための寺子屋教室の運営をサポートしています。

以前、SCADPは16の寺子屋教室の運営を支援していましたが、カンボジア政府は1村に1校小学校を建設する方針を打ち出しており、近年はプレアビヒア県でも小学校が建ち始め、役割を終えた寺子屋教室は閉鎖しています。

現在エファジャパンとSCADPは、まだ小学校のない5村の寺子屋教室の運営を支援しています。

先日、その内の2村の寺子屋教室に行き、子どもたち数人に生活の様子について話を聞く機会がありました。

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寺子屋教室

村の朝は早く大体4時〜5時に起床し、8時には寝る子どもたちが多いようです。

ほとんどの親が農業で生計を立てています。中にはタイに出稼ぎに行ったり、数日間森に狩猟に行ったりして帰ってこない父親もいます。

兄弟は5人以上いることも珍しくありません。

家で幼い弟妹の世話をするのは年長の兄姉の役割です。

今回、8人の子どもに、家にいる時に何をしているか?尋ねましたが、みんな家事や農作業の手伝い、牛の世話などと答え、「遊び」と答えた子どもはいませんでした。

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村の家

中学校に進学するには、寺子屋教室で6年生を終え、カンボジア政府公認の小学校課程修了試験に合格する必要があります。

中学校に通う場合、近くには中学校がないため、中学校が近くにある親戚の家に住ませてもらいながら、通うのが一般的なようです。

しかし、小学校課程修了試験に合格するだけの学力がなかったり、経済的に苦しかったりと、寺子屋教室から中学校に通える子どもは多くありません。

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授業の様子

先生は、村で高学歴となる中学校や高校を卒業した人がなるのが一般的です。教員の資格は持っておらず、寺子屋教室で教える前にSCADPから数日間の研修を受けます。先生の多くは農業との兼業です。

寺子屋教室の教育水準は低く、子どもたちはノートと鉛筆くらいしか持っていません。

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真剣な眼差しで授業を受ける子ども

授業内容は単純で、先生が黒板に書いたことをノートに写し、復唱することがメインです。

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子どもの世話をしながら、勉強を見る先生

3年間〜4年間学んでも簡単な読み書きができない子どもが少なくありません。

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授業の様子

経済発展が著しい首都プノンペンでは、月謝が10万円を超えるインターナショナル・スクールに通うカンボジア人も出てきています。

政府高官、不動産や建築業に携わる裕福な人はもっと裕福に、貧しい人は貧しいままと経済格差は拡大していく一方です。

子どもたちの生まれた環境が大人になった時の格差にそのまま繋がらないよう、エファジャパンは貧しい子どもたちに教育の機会を提供する活動を続けていきます。

(崎)
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