2014年12月20日

社会主義国は平等?

ベトナムとラオス(どちらも社会主義国)の事業を担当していることから、支援者の方やその他関係者の方がこれら2か国を訪問する際に、アテンドすることが時々あります。

その際、訪問者の方が現地の貧富の格差を目のあたりして、「社会主義国では人々は平等なはずではなかったのですか」とよく口にされます。

私自身、元々、平等という概念に興味を持ち、学生の頃には人々が平等である社会主義国ってどんな制度だろうと思い、ベトナムの教育や歴史も勉強していました。

しかし、机上で学ぶことが出来たことは、社会主義国の理念に過ぎず、実際に現地で暮らしてみると、社会主義国は資本主義国以上に不平等だと次第に理解するようになりました(社会主義国と言っても、細かく分けると色々ありますが)。

資本主義国でも貧富の格差はありますが、資本主義国のほうがより自由競争に近い結果の形で、貧富の差が生じています。

社会主義国は資本主義国より自由競争が活発に行なわれにくい、法律には書かれていない社会慣習が出来上がっている傾向が強いと思います。

そのような社会慣習は、学校の授業では教えてくれませんし、文献にも書かれていません。(ネット上には書かれているページもあります)。

親・親戚が裕福であればその子どもも裕福になり、親・親戚が貧しければその子どもも貧しくなるという、階層の固定化が社会主義国のほうが資本主義国よりも強く出来上がっているように感じられます。

ただし、最近は、外資系企業が進出してきたお蔭で、能力がある現地の人は、能力勝負でこれらの企業に就職し、良い給与を得ることができるようになってきました。これはとても良いことだと思います。

海外NGOには、不平等の根底をなす社会慣習を変えることはできませんが、貧困から脱することのできない人達を支えるセーフティーネットの役割も果たしていきたいと思います。(崎)

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