エファジャパンはハイフォン市の障がい児クラブでのピアカウンセリングの実施など、時折、ハイフォン市生活独立クラブと協力して、障がい児支援を行なっています。
ハイフォン市生活独立クラブを資金援助してくれる団体はありませんが、当クラブのメンバーやボランティアの人たちが毎月少しずつ積み立てているお金を活動資金として、自分たちで出来ることをしようとしています。
しかし、今後当クラブでも初めて活動のためのまとまった資金を得られるかもしれないということで、プロジェクトの計画・立案の方法について学ぶため、メンバーたちがハイフォン私立大学(Hai phong private university)に集まり、ベトナム駐在員の崎川がハイフォン市生活独立クラブのメンバーにPCM(プロジェクト・サイクル・マネジメント)の研修を行ないました。

ハイフォン市生活独立クラブのメンバーの関心は、やはり自分たちで働いて如何に収入を得て自立した生活を送れるようになるかということ。プロジェクトの目標は、手工芸品の製作・販売により収入が得られるようになることに決まりました。
本研修は全部で2日くらいかかりますが、ハイフォン市も夏で暑いため今回は途中で切り上げ、続きは後日行うことにしました。

クラブの雰囲気はいつも和気あいあいとした雰囲気。
当クラブのメンバーの何人かは、ベトナム国内だけでなく、日本や韓国、タイなどで障がい者事業関連の研修やワークショップに参加したことがあります。彼らはそこで学んだことを自分たちのクラブに持ち帰りすぐに実践しようとします。
途上国では政府役人に研修をしても、自分のメリットにならなかったり、やる気がなかったりして、現場に戻っても研修の成果が生かされないケースが少なくありません。
そういう意味でも、ハイフォン市生活独立クラブで研修を行うことにはやりがいを感じます。

関係者分析
当日はちょうどハイフォン私立大学20周年記念のプロモーションビデオ撮影日と言うことで、学長もビデオ撮影のため研修を視察に来ました。
私も撮影のため学長から花束を受け取るようにお願いされ、プロモーションビデオ撮影のために一役(?)買いました。学長はとても人情味のある温厚な方です。

ハイフォン市生活独立クラブは、残念ながらベトナム政府公認の団体として認められる法律上の要件をまだ満たしていないため、エファジャパンは資金的な支援はできませんが、出来る範囲で活動を助けてあげたいと思います。
(崎)